13世紀 スコラ哲学の体系化

13世期には、古代ギリシャのアリストテレス哲学はドミニコ会士の聖トマス・アクィナス(1225ー1274)らによりキリスト教の教義と融合された。スコラ哲学として巨大な知が体系化され。スコラ哲学はこの頃に栄えてきた大学での主要な学問の立ち位置となっていた…

最近読んだ本『日本への警告』

投資家として未来の変化を見極める著者 ジム・ロジャーズ氏は世界中を旅して実際に目で現地の人々の姿を見ながら、投資先、今後の行く末を占ってきた。 日本を愛する彼から日本人への警告である本書。日本の外側から客観的に日本に対して警告を与えてくれて…

2度目のルネサンス 14-15世紀イタリア

このルネサンス期は近代科学の幕開けの時代でもあった。第二のルネサンスは14世紀のイタリアに始まり、15世紀以降ヨーロッパ各地に広まった古代ギリシャ・ローマ文化の新しい復興運動とそれに伴う文化的変革である。現世に価値を認めず、死後の魂の救済を求…

12世紀のルネサンスと大学の始まり

12世紀のヨーロッパは、イスラム世界から西欧世界への知識の移転をきっかけにして、文明の遭遇、文明移転と呼ばれ、商業の復興と、大学の誕生、など12世紀は西欧世界のしばしば知的離陸の時代とも呼ばれる。 12世紀ルネサンス 12世紀ルネサンスは、ヨーロッ…

イスラム世界での学問の発展 知恵の館とアラビア科学

アレキサンドリアの凋落(640)をきっかけに、あれ食うサンドリアの有能な学者の多くは、ササン朝ペルシャ領内に逃げ込み、古代ギリシアからヘレニズムの科学や哲学などの伝統を伝える、また、529年に東ローマ帝国の皇帝ユスティ二アスにより、異端者による哲…

学術都市アレクサンドリア 知のコスモポリスの始まりから凋落

学術都市アレクサンドリアの誕生 マケドニアの王、アレクサンドロス大王(紀元前336年 - 紀元前323年)は東方に遠征し、紀元前332年にエジプトを征服する。政治が弱体化していたエジプトで、アレクサンドロスは解放者として迎え入れられた。 アレクサンドロス…

アテナイに思いを馳せる

人類の「科学と社会」のヒストリーは、その時々に民衆が信じている思想、神話、民話や宗教、そして権威を持った組織や人物がストーリーをドラマチックに仕立ててくれる。科学の始まりとは、諸説あれど、まずは古代ギリシャを起点として良いだろう。古代ギリ…